大会レポート・第7回ナガレンジャーFFの裏側

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#1
裏側レポートというよりは、珍道中記です(笑)

そもそものきっかけはsnさんを連れて長井に行こうと思ったからでした。
ナガレンジャーFFの散財レポートを見てみたい!
ETCを使えば新幹線代に比べてびっくりするほど安く行けるし、運賃は折半だし。車で行くのも楽しいんじゃね?
で、誘ってみると諸般の事情で長井には行けないそうな。残念。

雪国山形へ一人で行くのも無謀なので、セカンドドライバーとしてライター梓さんを誘ってみた。こちらは快諾。
ナガレレッドさんにTASの宿泊をお願いしたついでに路面状況を訊ねてみると、路上に雪はないものの凍結があるのでスタッドレスは必須とのこと。
この時はまだ1月でちょっと暖かい気候だったので、チェーン履けば大丈夫かな?程度に考えていました。

でも夏の長井を経験しているライター梓さんから
「スタッドレスじゃないなら、セカンドドライバーは辞退します。」
なんてメールが送られてくる。道中を知ってる人の意見は尊重しないといけません。命に関わりますから。
FITにスタッドレスタイヤを装着。・・・3回長井に行かないと元が取れなくなりました(笑)

そして2月に入ると気候は急に寒冷化。東京でも雪が舞う事態に。 長井に至る国道を映すライブカメラは白くて平らなものを映しています。そこに深々と降り続ける雪。
FITにチェーンを装備。・・・さらにもう1回長井に行かないと元が取れなくなりました(泣)

出発は前日の23時(予定)
ナビのお告げでは5時間程度の行程らしいので、朝早く出発する選択肢もあったのですが、「雪道だしチンタラ行こう」という事になりました。オイラ朝弱いし(汗)
そして出発日。ソワソワしちゃって仕事も手に着かなくなったので定時すぐに上がり、まずは池袋のハンズへ。
SDレイズナーの外装を留めるマジックテープの粘着力がヘタっていて交換が必要だったのですが在庫切れを起こしていました。出発前に買い出しを。

集合はオイラのアパート。荷物を車に積んで準備万端整えていると、到着の電話が鳴りました。
実は池袋のハンズで買ってきたものはマジックテープだけではありませんでした。「鹿ぼうず君」のコスプレグッズも購入。鹿ぼうず君とは何ぞやって思う人もいるかと思いますが、せんと君です。
第2回S.H.R.Bで金髪ウィッグを買いに行ったときにその存在には気付いていて、忘年会か新年会のネタに買おうと思いつつ、買う機会を逃していた代物(笑)

鹿角を生やしたヘアバンドを付けてアパート前の駐車場へ。
オイラの姿を見るなり、さとみ嬢がminiの助手席でつっぶしました。
よしよし♪つかみはOK(爆)


長井までの行程を100km目安で区切り、交互に運転を替わっていく予定。
「はいはいはい♪わたし超ゴールド免許〜♪」
と猛烈にアピールして運転したがるさとみ嬢を「そうね、そうね〜」と旦那と一緒になって丁重に無視(笑)
最初のドライバーは梓さん。まずは車に慣れるところからスタートです。
「どう?」
「うん、これはキモチワルイ(笑)」
「でしょう(笑)」
梓さんの愛車miniは昔の車なので、アクセルワークはそのまま車の走りに直結しています。このアクセルとタイヤの間に誰かいる感覚は「CVTに慣れていない」だけじゃない気がします。
このキモチワルサを共有できて何よりです(笑)

一方のさとみ嬢は
「音楽かけてる状況で後部座席から会話ができる〜」
と、FITの居住性の良さに驚嘆の声を上げていました。
かけてる音楽は、もちろん奥華子(笑)

オレンジ色に不気味に浮かび上がる月を横手に見ながら車は一路、東北自動車道を北上します。
佐野SAを過ぎたあたりでナビが囁きかけます。
「長時間の運転、お疲れさまです。〜〜〜」
おお、お初なメッセージ。
2時間超の運転をしていると、このメッセージが流れるようです。
そう言えば実家に帰るときも2時間以内だったからな、今まで聴く機会がなかったって訳だ。

最初の100Kmは上河内SA。
基本的にこの小休止はトイレ休憩とドライバー交代が主目的なんですが、オイラが仕事帰りに晩飯を食べてこれなかったので、ここで遅い晩飯を。

梓夫妻がモーレツプッシュする自販機「アドマイヤ」
液晶モニタに内部でコーヒーをドリップする様子を映すようにしたら売り上げが倍増したんだとか。
作業中のBGM「コーヒールンバ」を聴きながら、この映像について考察。 これはライブ映像なのか?それともムービーの再生なのか?
取り出すカップの絵柄や継ぎ目が映像の通りだから、これはライブ映像だろう。ということで結審。

さて、小腹も満たしたことで再出発です。
次のドライバーはオイラ。思い返せば、ここまでは平和だったよなぁ(笑)


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#2
運転を交代してすぐに目の前に白いモノがちらつき始めました。黒磯を越える前です。
あんなによく見えていた冬の星座も、月も雲の中に隠れてしまいました。
まぁ降り始めの雪は怖くないので快調にドライブ。

ところが、だんだんそうは言っていられなくなってきました。雪が軽く積もり、道が白くなっているところに何度か遭遇。
雪道ドライブなんて実に10数年ぶりだったりするので必要以上に緊張しながらハンドルを握る(笑)
ほら、CITYは雪国行ったら最後、エンジンかからなくなって帰ってこれないって事が起こり得そうな車だから、極地は避けていたんですよ。
車とタイヤの性能から言えば、もうちょっとスピードアップしても全然大丈夫なんだろうけど、急ぐ旅でもないし、同乗者もいるしで、安全運転。

がっさがっさと雪が降る。

安達太良SAで2回目のドライバー交代。ここからは再び梓さんがハンドルを握ります。
「自分たちは夜型サイクルに体を慣らしてきてるから大丈夫だけど、いしかわさんはそうじゃないから後ろで横になってれば?」
という理由で、オイラは後部座席に。

梓さんはSAを出るときに雪が積もって白くなっている場所で急ハンドル&急ブレーキして、スタッドレスタイヤの利き具合を確認します。
「新品のスタッドレスは違うねぇ〜。」
着けてよかったよスタッドレス(笑)

セカンドドライバーを快諾した時に、「自分の存在意義は峠越えにある!」と心に決めていたそうです。
雪はガッサガサ降る時とそんなに降らない時があって、まるでカーテンのような波を感じます。もう道は雪国です。別世界に変わりました。

福島飯坂で高速道路を降りて、そこから一般道を進むルート。
外はガッサガサの大雪にヘッドライトが白く反射して視界不良もいいところ。
そんななか、前の席では夫婦がさっきから「福島飯坂」のイントネーションでもめています。
「わかった!普通は"いいざか"って言うけど、"いーざか"って言ってるからおかしいんだよ。
はい、リピートアフターミー? い、、ざ、か」

「今、そんな余裕はない!」
うんうん。前見えないもんな(笑)
そっかぁ〜、これが夫婦の会話ってやつかぁ〜(<多分、違う)

こんな悪天候の中、宅急便のトラックは信じられないスピードで疾走しています。ドライバーの負担も相当なもんなんだろうなぁ。 「翌日配送」がどれほど命を削って成し遂げられているのか、今知りました。

もっと信じられないのは地元ドライバーです。とんでもねースピードでトラックを追い抜いていきます。
タイヤチェーンもなしで、こんなシャカシャカの路面をかっ飛ばせるもんなの?慣れなんだろうな〜。

助手席から流れる雪景色を眺めていたさとみ嬢が嬌声を上げ始めました。
どうやら、あるやっかいな病気が発症した模様。その名も『白い雪壁見ると突撃したくなる症候群』。
「ふわあぁ〜。あの中に飛び込みたいいぃ〜♪」
「いいよぉ飛び込んでおいで。帰りには拾ってあげるから。」
なるほど〜、これが夫婦の会話ってやつかぁ〜(<多分、違う)


深夜の絶対人通りなんてないだろう山道の途中に、雪に埋もれながら煌々と電気を灯す自動販売機が1つ。 日本って素晴らしいなぁ。と車内一同感動してみたり(笑)

峠を降りて町中に入る。コンビニでドライバー交代。
路面よりも駐車場の方が悪路という事実。ここでスタックしたらいい笑いモンだ。
ここでハンドルを握るのは再びオイラ。
今回、旅程を夜中にしたのは正解でした。別次元のスピードで迫る車がみんな追い抜いていきます。背後からプレッシャーをかけられないって素敵♪

「白い地面は危なくないんだよ。黒い地面は、完全凍結してる地面だから危ないんだよ。」
なんて会話をしてると目の前に現れる「黒い地面のカーブ」
ひぃえええぇぇぇ〜。怖いよおおぉぉ(泣)

そんなこんなでTASパークホテルに到着はAM5:30。
なんですが、そのままスルーしてちょっと先のコンビニで朝食の買い出しをしてからの駐車場インです。
ホテル内でビバークかなぁ?と思っていたら、そのまま車内で待機。
買出した朝食は夜が明けてから食べるのかなぁ?と思っていたら、今まさに車内で食べることに。
助手席ではさとみ嬢が湯気の立つおでんを頬張ってますよ(笑)

車のナビは、あろうことかフルセグなので電波拾って朝の情報番組を眺めていたり。
今日の気温は最低気温ー5℃、最高気温ー2℃ですか。1日中氷点下なんですね。そりゃあ寒いわー。

車内はアイドリング状態でエアコンを働かせているので快適24℃。FITのアイドリングってエンジン音聞こえないからちょっと不安。それにこの状態がガソリンをどのくらい喰うのかわかんないから、もうちょっと不安。
でもまぁ4分の1は残ってるから大丈夫でしょう。

だんだん明るくなってきました。夜が明けた様子。

道中に『白い雪壁見ると突撃したくなる症候群』を発症し、これまでずっと耐えてきたけど、ついに我慢の限界を超えたさとみ嬢。
最低気温ー5℃、最高気温ー2℃という天気予報をものともせず、車外に飛び出すと一目散に雪面へダイブ!!
手つかずの雪面に大仰な人型の窪みをこしらえます。
(一部始終は動画で。3.5M)

「長井サイコーっ♪これだけで来た甲斐あったぁ〜♪」
旦那、連れを止めてくれ(笑)


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#3
朝も7時とか8時とかの時間帯になるとホテルの駐車場にも動きが出てきます。
徹夜明けのうつらうつらした意識の中で、駐車場に出入りする車を見るともなしに見ていたら、その人はナガレンジャーのジャンパーを着ているではないですか!
ナガレブルー・コスモさんでした。一緒について行って会場入り。

通用口まで歩いていると駐車場の天井の開口部からは白い空気の固まりが滝のように落ちてきます。
駐車場から出ると、外は風と雪で視界が霞んでいます。白い世界。・・・これは吹雪じゃなくてブリザードだな。

それもそのはず。
今日は後に「25年ぶりの大雪」と言われるほどの悪天候な1日だったのですから。


ホテルの中に移動し、さぁこれから会場設営だ〜と思っていたら、なんかそーでもない雰囲気。まだ会場が開いていません。
ホテル3Fの合宿部屋から鍵係のナガレッドさんが降りてこないと会場は開場しないんだとか。
ロビーのイスに腰掛けて、ふーっと気を緩めると・・・あ、意識失いそう(笑)

そんなこんなで暫く待っていると、降りてきましたよナガレッドさん。
「いしかわさんが来るから、こんな吹雪になっちゃったよ〜(笑)」
誰かからこう言われるであろうことは覚悟してましたが、ここであなたから言われるとはっ!

イスや机を出して会場の設営が始まりました。手が余ってるのでオイラもお手伝い。
いい具合に選手控え室の机を並べていたら、天井から垂らすROBO−ONEのタペストリーが机にかかってしまうことが判明したので、縦や横に並べて配置をあれこれ検討することに。
さらに頭を悩ませたのがテーブル数。2個1組で9ブロック。奇数ですか!
試行錯誤の結果、当日のあの配置に落ち着きました。

開場の入り口にはエントリーの受付テーブルがあって、機体を計測できるようにハカリなどが置いてあります。
体験操縦用にと持ってきたSDレイズナーの重さを量ってみましょうか。
テーブルには大会に参加する高校生がたむろっていました。SDレイズナーを持っていくと口々に
「ガンダムだ!ガンダムだ!」
「ジムだ!」
「頭だけザクだ!」
ええい、違うわい!嗚呼マイナーアニメ哀歌(泣)
「これ、レイズナーですよね。」
君だけ正解!

会場設営も終了し、あとは参加者を待つ段に。ところが交通機関には雪による遅れの影響が出ているようです。
東京からのROBOSPOTツアーが新幹線遅延で15分遅れなんて電話がかかってきました。なので長井駅送迎の予定だったバスが赤湯駅送迎に変更になりました。
そんな様子を眺めながらホテルの人は臨機応変で親切だなぁと感心してみたり。

自動ドアの外に広がる真っ白い世界を見ながら『白い雪壁見ると突撃したくなる症候群』を再び発症したさとみ嬢。
でも今回は雪だるまを作り始めました。
「誰かネジとか持ってきてない〜?」
寒い寒い、冷たい冷たい言いながら作業していたさとみ嬢。どうやら雪だるまの体は作り終わった様子。
「上(の階)で合宿してる人達は持ってるんじゃないの?」
との助言で、どなたからかワッシャー等をもらって再び作業を開始していました。

で、できたのがコレ(→)
20cmくらいのミニサイズ。
手はヘアピンのようですね。

雪による交通機関の遅れが顕著になってくる頃、サンライズ井上さんらご到着です。
嗚呼、ZAKさんは氷点下でも半袖なんですね(爆)

時間も時間なんで、みんなと連れ立って隣のラーメン屋へ。
100mも離れていない店なのに服が白くなるほどの容赦ない雪模様の中を行って帰ってくると、 ROBOSPOTツアー組が到着していて、エントリーの待ち行列を作っていました。
「あ、いしかわさんだー。お部屋探しマストー。わはははー。」
わはははーじゃないよ、クボさん!!


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#4
悪天候にも関わらず、客の入りは上々です。長井は子供達がたくさん見に来るので、うらやましい限りです。
今日は何故だかスコットランドからの団体さんが観戦しています。・・・どこで知ったんだろう?

いつもの司会コンビの挨拶から大会はスタートします。
最初の競技は「ロボットカルタ」です。
同一ブロックの4台がビーチフラッグのように初期配置し、カルタが詠まれると、そのカードめがけてダッシュします。
目当てのカードにたどり着いた順に、次のトーナメント戦でどこからスタートするかを決めていきます。
ほのぼのとした競技ですが気が抜けないんです。

詠まれる札もROBO−ONEに関連したものばかり。
「ルールはな、俺が決めるぞ、飲みながら」
「我が町の、未来を拓く、ナガレンジャー」
などなど
絵札にはビッグボスの写真が使われていたりするんですが、・・・みんな躊躇なく踏んでますねぇ(笑)

以前なら誰かが札を取ると次の札を詠む、いわゆる勝ち抜けで順位を決めていたのですが、 今回は詠んだ札にたどり着く順番で順位を決めていますね。細かいところでルールを調整して大会は進化していくんですよね。
競技を終えた選手はトーナメント表の場所取りをする前に、司会者よって一言を求められます。
おお、この競技は選手紹介も兼ねていたのか。考えてあるなぁ(笑)

エントリーブロックの1つが地元高校生で占められていました。
同じような学生服なので、同じ高校から数チーム参加しているものとばっかり思っていたんですが、学校が違ったんですね。
レベルが似通っているので接戦です。対抗意識も高いので熱戦です。

そんな戦いを眺めながら、雪国の女子高生はブーツは校則で認められてるのかなー、なんて考えていてみたり。(<どこを見てる!)

さて、いよいよトーナメント戦の始まりです。
ここから先はsnさん風に各対戦ごとにレポートを書くことにします。不本意ですが(爆)

○rsv3 vs ×で・か〜る

変態ガウォーク走法で駆け寄る"で・か〜る"だったが、そのまま"rsv3"の悪魔の鎌に刈られて1ダウン。
今日も暴走気味の"で・か〜る"。道楽、さんの慌て具合がそれを如実に表しています。 でもそれが"rsv3"をフィールド端に追い詰めます。
あと一息というところで"rsv3"が"で・か〜る"をかわして、"で・か〜る"はたたらを踏んで外へ。
「これ、白いラインを超えるとリングアウトになりますから。」
「えっ?」
これで2ダウン。もう後がない。
一矢報いたい"で・か〜る"だったが、近寄ったところを引き倒され3ダウン。
"で・か〜る"は頭のパッキンが取れ、バッテリーをぶちまけた状態でリングに沈みました。


○GAT vs ×メガボンM

奇想天外ロボの巨大"GAT"。上半身についてるのは350mlの空ペットボトルぅ? どう戦う?
マーキュリー脚に換装した"メガボンM"。その割りにはちょこちょこ歩きしか出来ません。
聞くと移動中の新幹線の中で完成をみたばっかりで、モーションが十分に用意されていないとか。 さらにトーナメントの順番が思っていたよりも早く、攻撃モーションも入っていない状態。
一方の"GAT"。下半身のみなので攻撃技が限られています。
「蹴り」や「膝かっくん」を駆使して攻めるも、有効打にはなりません。−で、そのまま時間切れ。
「このまま延長しても決着はつかないでしょうね。」
ということで勝敗は会場の拍手に委ねられました。

…でも決まらない(笑)なんとお互い同じような拍手の大きさ(笑)
最後はじゃんけんで、"GAT"が勝利を収めました。やれやれ。


○キャバリア vs ×フロスティ2

お互い同じリンク脚。お互い同じジャンプ旋回。お互い同じ横払い攻撃。
大きさの違いがあれど、兄弟機のようなユニゾンを見せる両機。
「まるでダンスをしているように見えますね。」
そんな声も飛び出る中、背後からの突きを2度決めた"キャバリア"が次に駒を進めました。


○クロムキッド vs ×パープル・スター

極悪改造機とKHRな戦い。
くぱぱさんが小さな子を相手にどこまで非情になれるかが鍵か?
横突きをしかけるに効果的な位置に向けない"クロムキッド"。その腕は空しく空を切ります。
ここは"パープル・スター"の位置取りのうまさを褒めるべきか。

近寄ってくるだけでも怖さを感じる大型機相手に善戦するも、
やっぱり体重差にはかなわず、"パープル・スター"はここで散りました。


×ナガレイエロー vs ○ニューくまたろう

以前のくまはアニメ調な顔立ちをでしたが、ニューくまは写実派寄りです。
その顔にはふてぶてしさが滲み出ています(笑)
さぁどう戦う?ナガレイエロー。
"ニューくまたろう"は足癖の悪さもちゃんと先代から引き継いでいます。蹴る!蹴る!そして後ろにも蹴る!

そして無常にも時間は過ぎ、決着は拍手で決めることに。
満場の拍手をその身に浴びて、ニューくまたろうが次に駒を進めました。
会場審査じゃキャラクター者には勝てないよ。


×アルティメット・ナガレブルー vs ○ふのたん

高校生対決です。
一礼から始まる"ふのたん"。額に「愛」の字を飾るモノノフです。
対するアルティメット・ナガレブルー。スタート直後に倒れたまま起き上がれず、タイムを申請します。

仕切りなおしの両者。
高速横突き…というよりは腕を横に広げる"アルティメット〜"。
逆方向に攻撃する"ふのたん"。
お互い倒すまではいかないものの、クボさんの壺にはまったようで、会場には彼の笑い声が響きます(笑)

この試合は僅差で"ふのたん"が2回戦に進みました。
「最初のダウンが大きくて、精神的に響きましたね。」
とは敗者の弁。


×LITTLE BLAST vs ○マードック

頭は何か、小さい"はにわ"のぬいぐるみなのかな?な"LITTLE BLAST"。
お互い2手を出したあたりでダブルスリップダウン。

このとき、足首を痛めたようで"LITTLE BLAST"は棄権リタイアとなってしまいました。
敗者復活戦までには復活して欲しいものです。

以上が1回戦の模様です。
…しかし、オイラの撮った写真はロボットのアップって少ないのな(爆)


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#5
トーナメント表が変則シードなので、2回戦目は1回戦の勝者とシード枠に記入した選手との対戦になります。

○rsv3 vs ×ナガレゴールド

さぁ、『音の魔術師』ナガレゴールドの戦いやいかに?
悪魔の鎌には死角はない。前だけかと思いきや、後ろ側にいる相手に対しても刈るモーションが仕込まれていました。
慎重に間合いをとるも刈られてしまいます。その殺傷範囲は思うより広いです。
「KENTA君、時報!時報!」
2−0と追い込まれてしまった彼の背中にそう囁いてみた(笑)
ネタが判らない人のために説明すると、ロボットプロレス団体「できんのか!」にも所属しているナガレゴールドは 聞くと誰もが倒れてしまう「時報」を武器とするロボレスラーなのだ。

KENTA君はこちらをチラっと振り返ると、悲しい目をして首を左右に振ったのでした。
そーゆう余分なモーションは誤発動の危険性を排除するために入れてないって。

悪魔の鎌の威力はすさまじく、"rsv3"が3ダウンを奪って次に進出です。


○シャフトグラム vs ×みんみんmk2

尻尾つきロボットの"シャフトグラム"。軽快なフットワークで縦横無尽に走り回ります。
対する"みんみん"はどっしり構えて、近づいてきた相手を仕留めています。
動と静の戦いといったところ。
リングサイドでつまづいた"シャフトグラム"。このままリングアウトか?
「おおお、大丈夫ですね。足が外に出てなければいいんで。」
背中が線外にあっても、足が線内にあって起き上がれればリングアウトにはなりません。
残り30秒で背後を突いた"シャフトグラム"が"みんみん"を突き飛ばし、3ダウン目を奪います。

尻尾を振って勝利の喜びを表現する"シャフトグラム"。次に進みます。


×GAT vs ○ガルー

今度も上半身はさっきと同じペットボトルですが、フタの部分にストローがくくりつけられています。う、腕?
さらに腰ヨー軸のサーボを使って動きます。クボさん好き放題だな(笑)

開始直後、GATがリング際でバランスを崩して転倒。起き上がりの際に足が線外に出て1ダウン(笑)
そして血に飢えた獣"ガルー"に簡単に転ばされ、あっという間に終了。
「早いよ〜。」
くままさん、物足りなさげです。


○キャバリア vs ×ドルカス

一部で「構造物」とまで言われる"キャバリア"に対し、背丈も体幅も半分しかない"ドルカス"。
勝機は見出せるのか?

軽快な動きで攻撃のチャンスをうかがう"ドルカス"。
1度は"キャバリア"を倒すことに成功するも、起き上がられてしまいダウンとすることが出来ませんでした。
まるで小魚を捕食する大型魚のような様相で、脇を通過しようとする近寄った"ドルカス"に、狙い済ました横突きを浴びせる"キャバリア"
あれよあれよと3ダウンを奪い、勝利を収めました。


×マードック vs ○GENRYU

学生対決です。
4000番サーボで武装した"GENRYU"がKHRに襲い掛かります。
サーボパワーを生かして背後に忍び寄り、横突きパンチで相手を倒した"GENRYU"。 この機体も他と同じように横突き主体の攻撃パターンかと思いきや、横払いや前パンチを繰り出す。
なんか、いろいろな方向に繰り出すパンチを持ってます。
「久しぶりに見ましたね、このパンチ攻撃。」
司会者も思わず唸ります。
次々とダウンを奪い早々と決着をつけました。

実は彼らには、この後に最大の試練が待っていました。
勝者と敗者にそれぞれマイクが向けられ、一言を求められますが何もしゃべれません。
「…MCも勉強のうちだからな(笑)」
がんばれ!(笑)


敗者にだって、まだまだチャンスは残っているんです。そうです!敗者復活戦です。
フィールド内に白い板が設置され、ランブルの舞台が出来上がりました。
最後まで生き残っていたロボが、再びトーナメント戦に復活できます。

Aブロック・敗者復活戦
○で・か〜る vs ×ナガレゴールド vs ×パープル・スター

暴走超特急"で・か〜る"。
あやうく自分も片足をリングアウトするも両足が出なければ大丈夫なので、無事に復帰。 この勢いを持って"ナガレゴールド"をリング外に押し出します。

さぁ次の獲物は"パープル・スター"だ。
倒れて無防備なところを何度も押し出されかけ、危うい場面が何度か。
かなりの時間まで凌ぐも、最後は地力で押し出されて、勝者は"で・か〜る"に。


Bブロック・敗者復活戦
×ナガレイエロー vs ○みんみんmk2

不参加があったので敗者復活戦は2機で行われます。
2機しかいないので特別ルール。ランブルフィールドの上に1/4リングが載せられ、さらに舞台が小さくなってます。
これだけ小さいと動き回って相手を攻撃するよりか、中央に陣取るほうが重要になります。
運良く中央にいたのは"みんみんmk2"。起き上がりからそのまま転倒するも、それが"ナガレイエロー"を押す格好になり "ナガレイエロー"は起き上がり動作でリングアウトしてしまいました。

「ここにいないナガレイエローさんにどんな顔を向ければいいのか…」
ナガレイエローさん本人は用事があって、この後に到着の予定なんですが、もう出番はなくなっちゃいましたねぇ(泣)


Cブロック・敗者復活戦
×GAT vs ×メガボンM vs ○フロスティ2 vs ○ドルカス

なんの冗談か地獄絵図か。混沌を体現したようなリング上(爆)

それぞれが決め手に欠けるまま、ただ時間だけが過ぎていく。
"メガボンM"は攻撃モーションを仕込んであります。会場で作ってたんですね(笑)

そのうち巨大下半身ロボ"GAT"が倒れたまま動作不能でリタイア。
残り3機の状態で時間終了。勝敗は会場に委ねられました。
その結果、決勝に戻るのは"フロスティ2" と "ドルカス" に。
このブロックからは2機が敗者復活です。


Dブロック・敗者復活戦
×LITTLE BLAST vs ○マードック vs ×アルティメット・ナガレブルー

「天に誓う!我ら生まれた日は違えども死すときは同じ日同じ時を願わん!」
…いやいや。『桃園の誓い』じゃないってば。

復活をかけた学生達のランブルです。KHR主体なのでフィールドが半分になりました。
なんか安定性に欠けるアルティメット・ナガレブルー。自爆が目立ちます。
無防備な倒れてるところを外に運ばれます。
「やめろー。やめろー。」
弱みを見せちゃ駄目なのさ。それも歳も近い間柄なら。リングに散る。

先ほどリタイアした"LITTLE BLAST"。足首の調子もいいようです。起き上がりも難なくこなしています。
そのまま時間切れ。会場審査の結果、復活は"マードック"となりました。

さて本戦に戻ります。
敗者復活を果たした4機をトーナメントを勝ち残っている機体が待ち受けます。復活への道は厳しいんです。


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#6
試合の区切りのいいタイミングに休憩が入ります。
休憩時間こそはオイラの出番!SDレイズナーを取り出して、コントローラーを子供達に手渡します。攻撃力皆無なロボットですが、その分安全です。
体験操縦には他にもKHRがあったり、多足があったりしたので大人気です。

しばらく動かしているとバッテリーがへたってくるので、バッテリーを交換します。
荷物を会場隅に置いてもらっているので移動。そしたら小さい子が一人、オイラの後をつきてきました。 コントローラーを握りしめ、作業するオイラに向かってしきりに「次は僕ね。次は僕ね。」と頼み込んできます。
はいはい、わかったよ〜と受け答えながら、SDレイズナーの胸カウルを外し、バッテリーを交換していると、頭に手のひらの感触。
さわさわさわ・・・   !?
頭をなでられた。なんで??
2mmに刈ったばかりの坊主頭は小さい子の興味を引いたようです(汗)

会場には2台のプロジェクターがあります。
1台は審査員席のとなりに。もう1台は観客席側に。

審査員席側のプロジェクターは対戦ロボット名やダウン数、試合残り時間を表示します。
ロボット名ってどう入力してるんだろう?と興味を引かれたので覗いてみたら、その都度入力してました。わぁ。
長い名前のロボットも少なからずいるので大変な作業だなぁ。でもこれが一番確実な方法なんだよね。

もう1台のプロジェクターには、第1回S.H.R.Bのダイジェスト映像がエンドレスに流れています。
その中には、GATガンダムにポカンと蹴られるSDレイズナーの姿も・・・(泣)

スコットランドから来た団体様が、巨大GATがプラモ改造のまこちゃんガンダムをハリセンビームサーベルでぺちぺち叩く姿に HAHAHAHA!!と大笑いをしていました。

あとは、げに恐ろしき「ガンダム」の認知度。
幼稚園児くらいの年頃の子供達が映像を見て「ガンダムー!ガンダムー!」と連呼してます。 君達、ファーストガンダムの時代じゃないでしょう。
さすがは30年も続いているシリーズですね。

ちなみに断っておきますが、
オイラのロボットは顎が赤くてもガンダムじゃあないですからっ!!(<トラウマ)


トーナメント戦に戻ります。
○クロムキッド vs ×で・か〜る

敗者復活戦を勝ち上がった"で・か〜る"を"クロムキッド"が待ち構えていました。
"で・か〜る"は相変わらず暴走気味です。
まぁ体を「くの字」に折り曲げて移動するのでアンテナが電波を拾いづらくなっちゃうんですよね。
その度に道楽、さんがあっちへこっちへ走りこんで通信安定に苦心します。
寝そべったままで対戦してるわけじゃないんです(笑)

さて肝心の試合の模様はというと、 縦横無尽に暴走する"で・か〜る"に振り回されてる間に倒されてカウントを悪くし、 そのまま時間切れという悲しいパターンでした。
道楽、さんの敗者の弁。
「お疲れ様でした〜」
「ホント、疲れました〜。あっちこっち行っちゃうもんで〜(笑)」


×ニューくまたろう vs ○みんみんmk2

首が正対してないせいで、斜に構えたような「ふてぶてしさ」に溢れてる"ニューくまたろう"。 田舎の不良が学ランのポケットに手を入れて闊歩するような風情で、肩で風を切ってノーガードで近づきます。
オラオラオラと通り過ぎたところを後頭部にガツンと喰らって1ダウン。
1度距離をとったのに、不良同士がガンを飛ばしあう時みたいに再び必要以上に近づいて、小突かれて2ダウン。
「ナンダテメ、ヤリヤガッタナ!」
と倒れてる相手に蹴りを喰らわせてたら、起き上がってきた相手のパンチを浴びて3ダウン。

いいとこなしの"ニューくまたろう"。だけど小さい子には人気なんだよなぁ。


○ガルー vs ×ドルカス

お互いに激しく動き回り、攻撃の機会を窺います。
初手の突き合いで転倒して体が絡んでしまったためにレフリーがブレイクします。
さぁ試合再開…あれ? "ガルー"起き上がれません。タイムを申請して調整を行います。
これまでのダメージが溜まっているのでしょうか。 "ガルー"は相手からダウンを奪って優勢に立つも、調整のためにタイムを申請し、ダウンカウントをドローにしてしまいます。

ダウンカウントが同じなままタイムアウトになってので延長戦です。ダウン先取で勝ち抜けです。 タイム=1ダウンなので、もうタイムは取れません。
短期決戦とみるや、間合いを取ろうとする"ドルカス"に追いすがり、背後から一閃! 最後の最後は決めました。


○キャバリア vs ×フロスティ2

初戦再び(笑)
トーナメントの妙か、敗者復活後の対戦相手が最初に負けた相手という悲劇。
「1度戦った」という経験値が勝機を見出すのか?

ダンスするように動き回ってた初戦とは違い、必要最低限の移動で近付き、横突きを仕掛けあいながらダウンを奪う、そんな展開。
起き上がり不調から"キャバリア"がタイムを申請したため1ダウンはとれたものの、 質量の差はいかんともしがたく、2ダウンを喫しトーナメントを終了しました。

このブロックは敗者復活が2枠だったので、ちょっと考慮してもらいたかったな。
対戦相手が再び同じってのはねぇ…。(でも、変えた場合の対戦相手は"ガルー"だったので、もっと勝機はなかったかも)


×マードック vs ○ふのたん

一礼から始まる"ふのたん"。武士道は礼節正しく。
KHR同士の対戦なので、激しく動き回ってたこれまでの戦いとは空気が違います。 場を支配するのは「もどかしさ」。それはまるで水中に潜った状態でケンカしてる二人を見てるような感じ。

学生は数名で1チームを作っているので、アドバイザーが指示を飛ばします。
「前!前!」と言ってるのに後ろに下がる"ふのたん"
相手が左にいるのに右を攻撃する"ふのたん"
思わず「バカヤロ!」と言いたくもなりますって(笑)

試合はそれでも"ふのたん"の勝ち。
(手持ちの写真は"ふのたん"がやられているところばっかし。何故?(笑))


さあさ!これでベスト8が出揃いました。冬の長井はいよいよ佳境です!


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#7
出揃いました、雪吹き荒れる長井の8強。
優勝は誰の手に?無農薬米10Kgはどこの家庭に(笑)

○rsv3 vs ×クロムキッド

これまで何台ものロボットを地獄に送ってきた「悪魔の鎌」。"クロムキッド"もその餌食となってしまうのか?

優勝経験もあるこの2機。試合から目が離せません。
背が高くリンク脚構造のため、鎌が間に入ってよく絡んでしまう2機。その度にレフリーがお互いをブレイクします。
今回も絡むのか?と見ていたら、コケた状態の"rsv3"は鎌で"クロムキッド"を押した格好になり、そのままヘッドスピン。 会場から拍手が沸き起こります。

試合はお互いにダウンを奪えないまま時間だけが過ぎていきます。
残り30秒。これまでとは逆方向からの刈りを喰らって"クロムキッド"がダウン。そしてタイムアップ。 また1台、悪魔の鎌の贄となりました。


×みんみんmk2 vs ○シャフトグラム

初戦再び。パート2(笑)
敗者復活を経て勝ち上がったら、初回と相手と再対戦というこの運命。
"みんみんmk2"の雪辱なるか?

軽快な足回りを活かして距離をとった状態から、反転急接近し突きを繰り出す機動力抜群な尻尾つきロボ、"シャフトグラム"。 その様子はさながら上空で旋回していた爆撃機が急降下して攻撃をしかけるかのよう。
そこは百も承知の"みんみん"。相手が自分に攻撃を仕掛ける瞬間を待ち受けてカウンターを狙います。

結果は、すれ違いざま振り向きざまの突きを背後から浴びて"みんみん"轟沈。
「さっき苦戦した相手なので緊張しました。勝ててよかったです。」
とは勝者の弁。


×キャバリア vs ○ガルー

お互い横方向からの突き、と言うよりはすくい上げでダウンを奪い合いカウントは1−1。
ここで"キャバリア"がダウンから起き上がれずにタイムを申請するものの、
「ダウン中のタイムはKOですよ。」
とサンライズ井上さんの解説が入り、会場の全員で起き上がりを見守ることに。
生まれたての雛のようにもがくこと10秒。TKOが宣告されました。

「ちょっとなんか、相手の機体が調子悪そうでしたね…」
くままさんは血に飢えてます(爆)


○GENRYU vs ×ふのたん

KHRベースの"ふのたん"、4000番サーボがベースの"GENRYU"。
"ふのたん"あきらかに不利!!(爆)

一礼する"ふのたん"に"GENRYU"が襲い掛かる。が、初手はいなせた。
スリップダウンから復帰しようとする"GENRYU"だが、起き上がれない。
「あ、電池!電池!!」
慌ててタイムを申請して電池交換。作業に手間取るもなんとか復帰。

試合再開後は水を得た魚のような"GENRYU"にいいように料理され、"ふのたん"はリングに散っていきました。

この"GENRYU"は前回の夏大会では起き上がりもできなかった機体なんだそうです。 成長してますね。


ここから先は、いよいよ準決勝戦です。

○rsv3 vs ×シャフトグラム

慎重に間合いをとる静かな立ち上がり。
先手必勝と"シャフトグラム"が突きを繰り出すも、体が伸びきったところを鎌に刈られて1ダウン。
ここで戦法をヒットアンドアウェーに変更。
鎌の殺傷圏外から一気に駆け寄って倒そうとするものの、有効打となる範囲は狭く、逆にカウンターを喰らってしまいます。
ダウンの動揺覚めやらぬ間に、返しの太刀を浴びて3ダウンとなりました。

「速いんで、なかなか苦労しました。」
快足"シャフトグラム"、相手にこう言わしめたれば本望か?


×GENRYU vs ○ガルー

たとえ子供が相手でも力加減を一切しないくままさん。
そのプレッシャーを受けて、学生チームが死に物狂いでアドバイス&コントロールします。
「動いて!動いて!」
しかし"GENRYU"の挙動は不安定。
タイムを申請して、バッテリーを接続しなおし、回線回復に努めます。

そして試合再開。
暴風荒波渦巻く外洋の、波間に浮かぶ小船のように翻弄され、"GENRYU"は沈んでいきました。
もうね、瞬殺ですよ。瞬殺。


役者が出揃いました!いよいよ決勝です。
…の前に、学生No.1を決めるためのランブルが行われます。

「さぁ出されたら終わりです。こーゆうのは意外なのが残ったりするんですよね。」
はじまりました学生ランブル。
中央に寄り添った状態から手を出すのでバッタバッタと倒れます。起き上がったら何はなくとも中央を目指します。 そこが1番の安全地帯だから。
なかには倒れたまま起きないのもいます。寝そべったまま時間を迎える作戦か?
「起き上がれないのは駄目なんで〜」
そうは問屋が卸さない。慌てて起き上がる(笑)

"マードック"がリング外に倒れ、"LITTLE BLAST"が押し出され、"アルティメット・ナガレブルー"の頭突きで"GENRYU"がリングアウト。残り2台。
学生No.1は"ふのたん"か? ""アルティメット・ナガレブルー"か?

このままタイムアップし、最後は神聖なる『じゃんけん』の結果、 "ふのたん"がNo.1に輝きました。おめでとうございます。


いよいよ頂上対決です。
吹雪舞う長井に君臨するのは『悪魔の鎌』のrsv3か?『血に飢えた獣』ガルーか?

手合わせの機会の多い両機。相手の手の内は見えています。
これまで脅威の殺傷力を誇った悪魔の鎌の、そのモーションの終了を狙って"ガルー"が掬い上げます。
対する"rsv3"も掬い上げる腕を狙って鎌を振ります。
そんな戦いはまさに一進一退。ダウンを取られたら取り返します。

そして最後の攻防。
悪魔の鎌をしゃがんでガードする"ガルー"。 鎌に押されるままにリング上を滑っていくと"rsv3"の周りをくるりと半周し、"rsv3"の背後で停まりました。 それは横突きを繰り出すには絶好のポジション。
くままさんがこの好機を逃すはずがありません。そして…

「3ノックダウン!勝者、ガルー!!」

高らかに宣言されて、両手を突き上げて喜びを表します。
「お米パワーで今回も10Kg獲得!!」
「やったー♪」
あ、うれしいのはそっちなのね(爆)


ちなみに敗者、吉田さんの弁。
「食べ物のかかった主婦は怖かった。」
頂きました。


忘れちゃいけない3位決定戦。

○シャフトグラム vs ×GENRYU

同じ4000番で構成されたフレームのロボット。機体性能に大きな差はありません。 そのためか互いに慎重に相手の出方を伺う序盤。
先に出を出したのは"シャフトグラム"。例の急降下爆撃戦法です。
最初は不発するも、何度かチャレンジして1ダウンを奪います。
ダウンから復帰する"GENRYU"。しかし足首の調子が悪そうです。期待が安定しません。
タイムを申請して、再びリングに戻ることはありませんでした。

第3位は"シャフトグラム"。おめでとうございます。

「ギアが割れたままで試合だったので勝てるかどうか不安だったんですけど、目標を達成できてよかったです。」
ここまでくると傷のひとつやふたつあるんですね。お疲れ様でした。


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#8
米10Kgがくままさんの手に渡り、大会も無事に終了ーとはならないのがナガレンジャーファイティングフェスタ。
このあとにサッカー大会が控えています。
大会スケジュールがこの時点で1時間近く圧してるので1回戦のみ(2試合だけ)行うこととなりました。

チームロボ道楽 vs チーム近藤命
ナガレンジャー参加者による即席チームの対戦です。

試合前の機体をセットアップ中なフィールドの片隅に魔空間が発生していませんか?
おや?草加で見かけたような黒子がいますよ。
 いえいえ、日本古来の伝統として黒子は見なかったことにしないといけません。
おや?日テレでよく見かけるキャラクターなロボットがいますよ。
 いえいえ、あれは「アソパソマソ」です。
著作権的には…「見なかったこと」…にしましょうか(爆)

ちなみに「アソパソマソ」をコントロールするのは、メキシコの神の子・クマヒコ。
外人さんじゃ、言葉通じないから、しょうがないかー。(そーゆうもんか?)

即席チームの常なのか、全員FWサッカー。両チームともゴール前に誰も居ませんよ(汗)

ロボットサッカー経験の多さからか、"ガルー"が先頭をきって敵陣に切り込みボールを支配します。 そのボールに両チームの選手が群がります。
ただ1機、"で・か=る"だけはボールに関係なくフィールド上を走り回ります。 …キャプテンなんだから、もう少し試合に関わりましょうよ(笑)
ボールがチーム近藤命のゴール前に転がってポール脇で止まります。
「さぁクリアなるか?自殺点だけは避けましょうね。」
言ってる矢先に自殺点。今日のナガレイエローはいいとこなしです。

チーム近藤命も反撃です。チームロボ道楽のゴール前にボールを運びます。
その時、脇で見ていた子が転がってきたボールをむんずと掴むとフィールド内に投げ戻しました。
出た! 特大の神の手です!!
ボールはそのまま無人のチーム近藤命ゴールへ。慌てて戻るチーム近藤命。なにせ全員FWですから。
このボールをなんとか凌いだところでタイムアップ。

チームロボ道楽が勝利しました。

チームファミリア vs チームNONAME

競技ごとに姿をかえる"GAT"が、上半身完全装備でフィールドに登場です。
あー、キーパーですもんね。体面積大きいほうが有利ですもんね(笑)
ただでさえ巨大な"GAT"。どでんと構えてゴール前をふさいでいます。

「なんだろう、この安心感はっ」
思わずナガレッドさんが叫ぶ。

あーこれはアレだ!堀北真希のCMじゃん♪
と、会場で大笑いしたのですが、誰一人としてついてくる者なし(泣)
みんなもっとCM観ようよぅ。

サッカー用のモーションがなくても移動さえ出来ればボールは運べますが、ボールの動きが悪ければそのにロボットが集中してしまう訳で…。
ボールを中心に周囲をぐるりとロボットが取り囲む光景。まるで寄ってたかって袋叩きにしているようです(笑)
そんな集団の中からボールが転がり出ると、会場が盛り上がります。
ロボットがサッカーをする姿のもどかしさを十二分に味わってきたので、みんな口々に「行け行けっ!」と叫びます。 スコットランドからの客人達は興奮したように「GO!GO!GO!」と盛り上がっています。
でも最近のロボットは足が速いから、また袋叩き光景が場所を変えて発現するだけなんですよねぇ(汗)

結果は勝負がつかずの0−0でした。

こうして猛吹雪の中のロボット大会はプログラムを全て終了しました。
参加者の皆様お疲れ様でした。運営の皆様お疲れ様でした。お客さんもご来場ありがとうございました。
帰り道は雪に埋もれないように気をつけてお帰りください。

いやぁ、レポート用に写真取り続けてたので、デジカメがホッカイロ並みに発熱してるんですけど(笑)
オイラのカメラもお疲れ様でした。


懇親会まで時間があるのでちょっと外に出てみた。
冬のナガレンジャーFFに来たなら、雪灯り回廊を見ないと来た意味がありません。

闇に沈んだ長井の町並み。
雪灯籠のろうそくが淡い光を投げて幻想的な風景を浮かび上がらせます。
・・・本来ならば(泣)
風が強すぎて火は点けたそばから消えてしまいます。というか、火が燈れば御の字でほとんどが点きません。
かまくら状の囲いの中で風が渦巻き、火をかき消しているのです。
口が風下を向いているものがかろうじて灯りを燈してる、そんな状況です。
自然相手とはいえこれはちょっと残念ですね。

ちなみに今朝方生まれた「雪だるま」はご健在でした。
このまま春まで生きながらえて欲しいものです。


懇親会。
会場は同じくTASパークホテルです。中華なお店を借り切っての開催です。
席順は特に決められてなく、好きな場所に座れるのですが、開始前のまったりとした時間を使って遊んでみました。
モヤモヤさま〜ず(笑)

オイラ的に平野さん、道楽、さんが三村、大竹と似てるなぁと思ってたので、並んで座ってもらいました。
ちなみにさとみ嬢は大江アナの代わり。

ちなみにこのお三方はモヤモヤさま〜ずは知らないそうです。・・・もったいない(笑)

料理とお酒に舌鼓。
ここだけの話ですが、実はオイラ魚介類苦手です。
それなのに目の前には白子汁が。どうする?オイラ??人生最大のピンチ!(嘘)
いつもなら誰か食べられる人に食べてもらってます。お前、歳はいくつだ。
とても40男がする事じゃないですが、残すよりはマシということで。
それなのに今回は貰い手が見つかりません。どうして?まだ箸をつけてないから大丈夫だよ〜。
向かいの席からくままさんが執拗に食べさせようとしてきます。
「ほらほら。白子の中にはいっぱい詰まってるんだから♪」
「中に何が詰まってるって?」
「え?…おほほほほほほー♪♪」
そんなに詰まってるのが好きならあげますってばー。好きなだけ持ってってよー。
――― 膠着 ―――。
この席にいると手詰まりな状況なのでビールジョッキ持って脱出!!あとは知らない!


腹時計があと2品くらいあるんじゃないの?と訴えるなか懇親会は終了。 これはオイラだけの感覚じゃなかったようで、同じテーブルに居た人達も同じような不満の声を上げていました。 もう少し「量」を食べたかったよぅ。(<その考えが太る原因なんだよ)

「クボさんが九州に帰られるので送別会をしましょう」
ナガレンジャーFFの定番となっている最後の締めのカラオケです。 今回はそんな理由で「アニソン・特撮しばり」の制約付きとなりました。まぁ制約なくても元々「アニソン・特撮しばり」なので問題なしです(笑)

タクシー数台に分乗してお店に向かう。乗ってきたタクシーは1号車(便宜上、最初のタクシーを1号車と呼称)だったはずなのに、お店のドアをくぐると、「宇宙戦艦ヤマト」の曲がお出迎え。
え?オイラたちよりも先に到着した人がもう歌ってるの?と驚いたら、別グループの人でした。
このお店で別グループとアニソンで被るなんてハジメテ(笑)

どちらかといえばマイク離さない系なオイラ。でもここは人様のイベントなので、借りてきた猫のように遠慮がちに、主に食べる方に重点を置いていたりするのですが、定番曲は歌わないのー?とか探りが入ってくるものです。
それじゃあ、とリクエストした「SPTレイズナー」のOP曲。
1番は普通に歌えるのですが、2番になると笑われます。
モニターに映し出されるのは、後期型のエイジ君。

・・・金髪のインパクトは絶大だったようで・・・(泣)

1次会から既に深酒状態のクボさん。お店に着いてからしばらくはケラケラとした笑い声が響いていたんですが、今はもう潰れています。
クボさんの後ろを通り過ぎる人がこれ幸いと脇をくすぐったりしてますが、こちら側に戻ってくる様子は微塵もありません。

そんなクボさんは、突然グァバアっと起きあがると、スタスタとカウンターの前を通り過ぎ、店の奥へと消えていきました。
「あれ?クボさんは?」
「トイレじゃないの?」
「トイレって手前の通路の奥だよね。向こう側って外だよ???」
慌てて数人が後を追い、氷点下の外界から酔っぱらいを回収してきました。
大丈夫か?クボさん。

オイラがトイレから帰ってくると、ミステルタマオ氏とくままさんがアンパンマンのテーマ曲をデュエットしてた。
「♪あ、あ、あそぱそまっそー、や〜さしい君は。愛と勇気だけーが、と〜もだちさ〜」
くままさんがこーゆうカラオケについてきて歌ってるってのも、多分珍しい光景じゃなんかと思ってみたり。
音程がずっと1/4音くらい外れてたように聞こえたのは、オイラの耳が酔ってたからでしょう。ええ。

ちなみにアソパソマソとは、サッカーの時に「神の子・クマヒコ」が操作していたロボットの事。著作権的にコレは・・・ いやいや、触らぬ神に祟りなし。くわばら、くわばら。(爆)

楽しい馬鹿騒ぎにも終わりはやってくる。店にも閉店時間が訪れる。
まだ数曲リクエストは残っていたのですが、もうタクシー来ちゃったよー。ということで終了。
舞台袖ですっかり死んでるクボさんを尻目に締めの挨拶が行われ、主役不在の送別会はこーして幕を閉じたのでした。ちゃんちゃん(笑)


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#9
朝、いつもの時間に目が覚める。
昨日の懇親会でサンライズ井上さんがシンケンジャーを猛烈アピールしてました。
曰く、番組は最終回に向けて怒濤の展開。いきなり出てきた女の子が実は本当の当主で、今までレッドは実は影武者だった。
でも本物の当主でも敵は倒せず、影武者を養子縁組みして正式に次代当主として迎え、力押して最終決戦に向かうという。
「明日はシンケンジャーの最終回なんだよ!」
TVをつけて「力押し」の何たるかを目撃者になりました。最近の戦隊ものはスゲーや(笑)

その後の新番組のプリキュアまで見始めるとズルズル行くのは確実だったのでベッドから抜け出し、朝食へ。

食堂?ではすでに梓夫婦やクボさん達が朝食を摂っていました。クボさんは朝からテンション高めで大笑いしています。
聞いてみたら昨日の自分の行動を面白がっていました。
カラオケの最中に目を覚まして、ふら〜っと外に出ていったことを、本人は覚えてなかったそうです!危ないよクボさん(汗)

後から来たくぱくま夫妻と平野さんと一緒のテーブルで朝食を。
平野さんが真剣な表情で「ロボットやめる」と言い出しました。 「えええ?」と驚いて聞くと「本名で2足ロボットやるのはやめる」と。
コスプレ姿が仕事先に流出するとマズイそうです。あああオイラのせいですね。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ちなみに、新しいハンドルネームは絶賛募集中だそうです。

引間さんやえまのんさんも降りてきました。
と、ここで問題が発覚。
ナガレンジャーFFの2日目はナガレンジャーの皆様によるミステリー長井ツアーが開催されるのですが、この集合時間が定かでない。情報が錯綜してます。 9:30? 10:00? 11:00?
と、とりあえずオイラは10:00に賭けてみます(笑)

9:35
職場用のお土産を買って降りると、平野さんしかいませんでした(笑)
TASパークホテルのチェックアウトは10時なので、そのころになるといい感じに人が集まり出しました。
「誰かいない人はいないよね?」
という話になって見渡すと、何だか誰かいない雰囲気・・・。誰がいないんだ? ・・・あ、道楽、さんだ!
「そういえば朝食の時も見かけていない!」
携帯にいくら掛けても出ないので終いにはルームサービスで起こしてもらいました。
爆眠してたそうです。昨日は飲んでたからねぇ〜。

11時過ぎ。全員揃ったようなので車5台(ナガレンジャー3台、サンライズ井上さん、オイラ)に便乗して出発。
引間さん、点呼とらなかったけど大丈夫?(笑)

今日の長井も寒いです。
どのくらい寒いかというとサンライズ井上さんが長袖を着て、ZAKさんが半袖を着る寒さです。 (で、わかる人が何人いるんだろう?)

今日のこれからの予定は「どぶろく」と「雪合戦」です。


ナガレンジャーの車に挟まれる格好で車列を組み、目的地に進みます。
どこ行くのか知らされてないけど、前の車に追いて行ったらいいか〜とタカをくくっていたら、ホテルから車道に出る際に何台か割り込まれ、その割り込んだ車が右折待ちで止まり、そこにさらに何台かに割り込まれるという事態に。

それほど雪は降っていなかったから視界はまだいいほうだったけど、井上車は完全にロスト。助手席に座っている梓さんもロスト(笑)
そして近づく交差点。運良く赤信号だけど、なんと右折レーンつき!えええ?どっちに並べばいいのぉ?右?左?
違っていたら割り込めばいいやと右折レーンに進むと、前の車は井上車でした。一件落着。

最後尾の車に同乗していたROBOSPOTツアーメンバーに
「地元の車(の速さ)について行ってるなんてー」
と妙に感心されながら最初の目的地へ。
無茶なスピードは出してないし、車間もそれなりに開けていたんですけどねー。無謀に見えたんでしょうか?(汗)

当初の予定では「雪合戦」をやってから「どぶろく」の予定でしたが、出発した時間がちょっと遅かったので逆のルートに。
なるほど、ここは温泉付きだ。「雪合戦」で汗かいた体をひと風呂浴びてほぐすにはちょうど良かったかもね。

古民家風食事処「游鯉龍門 がま亭」
養蚕をしていた古民家を移築したそうです。食事の前に家屋探訪。
まず入り口を入ったところに片岡鶴太郎画の鯉の屏風絵がお出迎え。屏風絵の存在感は大きさもあって圧倒的なんですが、調度というか柱や家材がこれを場違いな感じに浮かすことなく、しっかりと落ち着かせています。家の風格なんですかねぇ?


古民家だけあって、太くて長い梁が家を支えています。オイラの実家もそろそろ築100年くらいになるから天井裏はこんな感じです。

写真は継ぎのない1本の梁。2部屋貫いていますよ。
移築の際は消防法などの兼ね合いから廊下の幅をちょっと広げたりしなくちゃならなかったそうです。女将さんがくどく説明していました。
必要があって規則が作られる事は十分承知していますが、何でもかんでも合理性を追求して、わびとかさびとか、粋とかを排除しちゃったら日本文化ってつまらなくなっちゃうなーとか思ってみたり。

純日本調の和室にイスやテーブルがあって、なんか文明開化な雰囲気が。かと思えば隣には囲炉裏。

囲炉裏を囲んで座る姿に 「なんか旅番組みたいだよね〜」という意見が出たので今日もヤラセ写真を1枚。

今日も長井からお送りするッス(モヤモヤさま〜ず風に)

ちなみにこのお三方は“モヤモヤさま〜ず”は知らないそうです。
まったくもう、もったいなーい!(笑)

こんなんもあるよ、とお店の人が出してきたのが熊の敷物。

嗚呼 くまたろう。こんな姿に! ひきまさん思わず合掌。

3歳の月ノ輪熊。(ちなみに、くまたろうも3歳)


この後、ひきまさん以外の女性陣が敷物を取り囲んで熊の肉球さわってみたり、熊の毛を毛繕いしてみたり、 この穴は眼孔だーとか、これは鼻だーとか、妙に盛り上がっていました。
敷物をいじりまわしてわかったのとですが繋がります。頭とかもちゃんと繋がります。
動物の敷物は皮を剥いで作っているので、当たり前っちゃあ当たり前なんですが、この事に気付いて場が俄然盛り上がる。

いや、そんなに元の形に復元させようとしなくても…。ポリゴンクラフトじゃないんだから(笑)


《つづく》

  第7回ナガレンジャーFF in 雪灯り回廊の裏側#10
このお店のメニューには『熊鍋』というのがあります。
滅多に口にすることが出来ないので注文することに。食べるならいろんな鍋をみんなでつまもう、ということでオイラ達のテーブルでは熊×2、猪×1、鴨×1を注文。

料理を待ってる間には「どぶろく」がふるまわれました。
オイラはドライバーなので口にすることが出来ず・・・。というか甘酒系が駄目な人なので、車で来てなくても飲まなかったと思います。
吉田さんは他よりも度数の低いどぶろくを注文したのですが、一番いい顔色に(笑)

次々やってくる料理、料理、料理。
鍋は1人前用ですね。7人のテーブルで鍋4つなのであっと言う間になくなります。
熊鍋を堪能している間に鴨鍋がほぼ空になりました。ああ鴨肉を堪能したかった・・・(泣)
猪は「ちょっと臭みがある」という意見がでましたが、そんな繊細な舌は持ってないので美味しくいただきました。

ひきまさんにとって、熊肉はどーも駄目そうです。

メニューには「赤いどぶろく」というのもあって興味津々です。
なんたってこのテーブルにはROBO−ONE界を代表する“うわばみ”が3人揃ってますからね!(爆)
紅こうじを使って発酵させたので赤い色が付いているんだとか。炭酸のように泡がポクンポクンと沸き上がってくる様に興味を引かれていました。

食後、皆が皆、お土産に「どぶろく」の買い求めたことは言うまでもない。


古民家と熊鍋を堪能した後は食後の運動「雪合戦」です。
再び車で移動します。
ところで、さとみ嬢は長井に着いてからやっかいな病気にかかっています。そう『白い雪壁見ると突撃したくなる症候群』です。
長井に到着した早々、夜明け前のまだ何人にも汚されていない積もりたての雪面にダイブしたことはご存知の通りですが、 ここの駐車場の雪壁を見た途端に、また患い始めました。
根負けした梓さんが手綱を離すと、一目散にダイブ!
そして・・・。
「雪が!雪が!昨日と違う〜!」
そりゃ昨日は終日氷点下ですから雪もカサカサでしょうが、今日は昨日より暖かいし、雪も湿りますって。
ところで、ガッツリ服についてるその雪。ちゃんと落としてから車に乗り込んでくださいね。


雪合戦はどこか広い場所でコッソリやるのかな?と思っていたら、沢山の人が集まっている公民館か小学校かという場所にやってきました。
庭には雪山の滑り台があり、その先は・・・ここは校庭?たんぼ?とにかく白くて平らでだだっ広い場所ではスノーモービルの乗車体験走行が催されていました。

このために肩を作り、準備運動までして体を作ってきた梓さんが遠投して遠くに照準を合わせます。まるでガンキヤノンのように(そう言えば服も赤かったな)
しかし向こうにはガンタンクがいました(爆)ナガレ・・・何色の人だったんだっけ?遠遠距離から絶妙なコントロールで梓さんが狙われます。地元の人はスゲーや。

最初はオイラ、普通の帽子をかぶっていました。が、思い立って鹿角のヘアバンドに変更して、しばらく雪合戦を楽しんでいました。
すると、そこには誰もいないはずの場所から雪玉が飛んできます。なんじゃ?と思って見ると、地元の子供数人がそこに・・・。
頭から鹿の角生やしてるような大人は狙われて当然か?

そしてこの流れは地元の子供達 VS 大人げない大人達という対局構造を作り出します。

基本的に子供は自分のチームを裏切りませんが、大人は裏切ります(笑)
倒れようものなら雪玉が雨あられと降り注ぎます。
それは鹿の角も同じようで、全周360度が敵になりました。四方八方から飛んでくる雪玉。
正に孤立無援。「世界を敵に回す」って、こんな感じ?
思わず「鹿の角」をクボさんに被らせて退散。

そんなこんなでいい汗をかいて「雪合戦」は終了。ROBOSPOTツアー組は帰路についていきました。


最初の予定では温泉に寄って汗を流して帰ろう、という予定でしたが、風呂に入るほどじゃないってことと、明るいうちに積雪エリアを抜けようという話になり、オイラ達も帰路につくことにしました。
帰り道もナビまかせ。おっとその前に給油、給油。
「いしかわさん、この子「癒し系」でいいんじゃない?どお?」
なんて車内の会話。
ガソリンスタンドの女の子指して「どお」って言われてもねぇ。あはははーと笑って誤魔化す(逃)

再び車を走らすと、周りは突然の大雪。視界が塞がります。天気はホント変わりやすい。
「いしかわさん、BGM変えるね。」
と梓さんがかけた曲はルパン3世のOP曲。
「アクセル踏み込みたくなるからヤ〜メ〜テ〜(笑)」
微妙なアクセルワークが求められる雪道でこの曲はイカンわ。

同じところをグルグル廻ってるような感覚に捕らわれながらも米沢に出、峠を越えたら雪の心配は無くなりました。
高速に乗るあたりで生あくびを連発するようになったのでドライバーを梓さんと交代。雪道の運転疲れもあったのか、そのまま寝落ちする。
オイラが寝ている間、車は強風50Km/h制限の中を走っていたそうですが、さすがにハンドルを取られたそうです。

佐野SAで最終休憩とドライバーチェンジ。
それまで後部座席で眠っていたさとみ嬢が起き抜けに一言
「すごぉい。寝てたのに体のどこも痛くない♪」
FITの快適性が証明されました(爆)

そして東京着は20時でした。
長旅お疲れさまでした。梓夫妻はもうちょっとドライブが残っていますがー。
セカンドドライバーの大役を引き受けていただきまして、有難うございました。

雪汚れで真っ白だった車も洗車してピカピカ元通り♪
これで雪道ドライブも完了です。いやぁ楽しかった♪


《おしまい》


■戻る