大会レポート・第1回サンライズヒーローロボットバトルの裏側

  SHRBの裏側#1
ある日突然、ライター梓さんから、こんなメールが届いた。
「石川さんをビルダーとして取材できることをたいへんたいへん楽しみにしております(笑)。」
・・・脅迫状?(笑)

荷物をまとめて、いざ出発!郡山へ。とろうと思っていた仮眠が取れなかったので、運転には十分気をつけて行きましょう。
なんか交通量の多い首都高、そして東北道。帰省ラッシュのピークは過ぎたんじゃなかったっけ?

大宮あたりで睡魔に襲われる。えええ!?もう??
蓮田SAはすでに混雑状態だったので羽生Pに入って休憩。駐車場には職員が出て交通整理をしています。
他のSAやPも同様なんだろうな〜。お盆ですからね〜。お疲れ様です。

車内で横になってちょっと休憩。…暑い(笑)
以降のSAやPも混雑で入れないだろうから、眠気よけ用に食料を買い込んでから再出発。

下りの東北道は渋滞するところもなく、100〜120Km/hは出せて走れていますが、 たまに「なんでこんなところでブレーキ踏むの?」と思う場所がいくつも。サンデードライバーばっかりだからかなー。 まぁ安全運転で行きましょう。

意識を失いそうになりかける度に休憩して、到着しました郡山、ホテルハマツ。8:45
荷物を抱えて3Fへ。 エレベータは1Fロビーに必ず停まるんですね。そのロビーではマノイ企画の岡本さんが一人で体験操縦会の準備に勤しんでいました。
昨晩の収録上がりから車を飛ばし、真夜中に到着したものの「宿泊名簿に名前がない」ということで搬入できない一悶着あったそうです。
荷物を見て、「これはロボット関係者に間違いない」となり、事なきを得たそうです。お疲れ様です。

ROBO−ONEの会場はまさしく結婚式場。隣接している選手控え室も結婚式場。
「いしかわさん、早すぎるよ!」などと言われつつ、荷物を広げて早速準備を。
リハーサルでガンダムのBGMがガンガン鳴ります。こ、こんな中で集中しろって無理!(笑) 打ち上げはカラオケ決定だな!(爆)

吉田さんのGMを拝見。…これはrsv3ぢゃないんですか?
「これ(懐中電灯)をつけるとrsv3ですよ(笑)」
頭が球形の発砲スチロール状のものに換装されています。
控え室では「この頭に角生やして“イデオン”にしちゃえ!」と盛り上がっていました。


本物のリングでモーションの再現具合を確認。起き上がりも無事に再現。
横移動がうまくいきませんが、へたにいじると動かなくなるので、そのままとします。

10:00から大会のルール説明。SHRBは「ヒーローロボだから何でもあり」との説明が。
 「ヒーローロボだから」スリップダウンを何回してもOK。
 「ヒーローロボだから」捨て身技を何回仕掛けてもOK。
 「ヒーローロボだから」発射体もOK。
なに!?発射体もOK? ならば打てる手もあったのに!!全体的に大甘なジャッジでいくんだそうです。

オイラは1回戦シードで、クボさんのGATとえまのんさんにQの勝者との対戦です。
えまのんさんに「Q」って何?と質問。
「Q」は「球」でハロのことでした。でも完成に至らず、今回は棄権とのこと。

…オイラの対戦相手はGATですか…。あの巨体とどぉ戦えと?

SDレイズナーに攻撃系モーションは皆無なんで、側転捨て身攻撃でも作っておきますか。


《つづく》

  SHRBの裏側#2
いよいよSHRB開始です。
SHRBはプレーヤーもコスプレするか、関連アイテムを身につけなければなりません。
クワトロやカミーユがいますよ。吉田さんはややサイズの合わない連邦服に身を包んでいます。

くままさんのその格好とそのロボは「イグルー」のほうが合ってるんじゃないの?

お久しぶりなナベダムさんはコントローラーのアンテナにV作戦のマニュアルを取り付けています。
裏側にはモーションの割振り表が書かれています。名実ともにマニュアルですよ。

息子に旋風寺舞人の格好をさせたあるば〜とさんは、今もロボの拳を作ってます。結局3体分の外装は間に合わなかったようです。
そーだよなー。勇気で補える問題じゃないもんなー(笑)
それでもマイトガインの完成度は素晴らしいです。よく作ったよ、ここまで(爆)

くままさんのザクUにはモノアイがありません。なのにこのまま出場しようとしてます。
「ザクにはモノアイないとダメでしょー!」
大会出場者のほとんどからの駄目だし(笑)
紙工作なら任せとけ! 材料問屋状態のあるば〜とさんから、工作用紙の切れ端や黒と赤のカッティングシートをもらって、その場でモノアイを作成し、両面テープで接着。
光らせないとモノアイの存在感でないかな〜と思っていたのですが、いぶし銀のボディーに赤色が映えていて、予想外に存在感でてますね。


1回戦はシードなので出番なし。PROBOへのモーション割り当てなんかをちまちまと。
作業用に安定化電源(DM305)を持っていったのですが、ロボが4013で構成されていると突入電流が足りないようで、ロボがピクピクして初期姿勢になりません。
作業効率わーりー。DM330を購入する時期なのかなぁ。

さて2回戦。右側転アタックはできたけど、左側転は作りかけ。攻撃モーション皆無で出番。
会場に鳴り響く「メロスのように」SPTレイズナーのOP曲です。前奏が終わるまで出待ち(笑)
照準器を耳に掛け、レイ(魂スペックレイズナーの台座)を尻ポケットに忍ばせ、さぁ行きましょう。
ちょいと立ち位置の間違いなんてことがありましたが、レイズナー、リングインです。

サンライズ井上さんから「耳に掛けているのはスカウターじゃなくて照準器」というフォローが入ります。
なんだかんだあって、試合の展望を聞かれたのでレイを起動。
ピコピコ、ピー、ピー(起動音) 「レディ! 即時撤退セヨ!即時撤退セヨ!」
そうよね、90cmクラス相手にどうしろって言うのよね。

実は、GAT vs SDレイズナーには因縁があります。
その昔。ROBO−ONE高松大会後の宴会バトルで、当時まだ小さかったGATは出来立てのSDレイズナーとのバトルに敗れ、 クボさんは所属の九州練習会の面々から「勝つまで帰ってくるな!」と宣告され、以降、関東での生活を余儀なくされたのでした。
(嘘。関東生活は単に仕事の関係です)

仰向けからの起き上がりに失敗しますが、小林レフリーが起こしてくれます。ヒーローロボだから。
「今日のレフリーは大甘ですねー」
唯一の攻撃技、右側転アタックは距離感がつかめず不発。猪突猛進癖でGATに近づいたところにパカン!と蹴りを食らう。
吹っ飛ぶレイズナー。あー。

こりゃあ相手の自爆を誘うしかないなー、とリングサイドに移動するも、レフリーによって中央に戻されてしまう。
「今日のレフリーは大甘ですねー」
いや、そーじゃなくって、オイラの作戦…(泣)

巨体GATに成す術もなく、いいように遊ばれて終了。
「即時撤退するべきでしたー」
よし、うまくオチもついて、オイラの公式戦は終了しました。はぁヤレヤレ。
クボさん。これで九州に帰れますね(笑)

ちなみに今回のトーナメント表、SDレイズナーと同じ山には、で・か〜る、rsv3、ウォルグラム、キャバリア、GATと関東屈指の道場破りロボが勢ぞろい。 勢ぞろいというか・・・小型機いっさいなし!
こんな極悪強力大型ロボの中で、どう戦えとゆーんですか。


《つづく》

  SHRBの裏側#3
この後の出番はランブル。
フィールドの上はスーパーロボット大戦な様相を呈しています。とりあえず暴風域圏外をウロウロしていましょうか。

次々とリング外に消えていくロボット。気がつくとまこちゃんのプラモ改造ガンダムMK2とオイラのSDレイズナーとくままさんの鉄仮面ザク。 あの巨体相手にどう戦えと!
そうこうするうちガンダムMK2はリング外へ。SHOW DOWN!一騎打ちです。
「最後まで残ったら、会場の拍手で決めましょうか」
おお、SDレイズナーにも一縷の望みが! そんな光明を握り潰すがごとく、ザク2が迫ります。
にじり寄られてコケるSDレイズナー。
起き上がりモーションを発動したら、万歳ポーズで握りこぶしがリング外へ。あ、ダメだ。
その後、腕を引き寄せるモーションでリング外へ転落。ランブル優勝はくままさんのザク2に奪われてしまいました。
勝負の世界は厳しかった。あと1分47秒だったのになー(泣)

ちなみにSHRB本戦はGMの皮を被ったイデオンが優勝しました。おめでとうございます。

その後はすることないので控え室でまったり。
今回のラウンドガールは大塚郁実さん(右)と竹内綾香さん(左)
竹内さんは控え中はジャンバーを羽織ってましたが大塚さんは終始本番衣装のままでした。薄着慣れしてるんでしょうか?

そーいやぁここんとこ、こーゆう写真は撮ってなかったなー。
ちなみにこの衣装。スカート短いです。
横からだとわずかに下尻見えてます。

やっぱりすることないので控え室でまったり。時々気を失ってたり(笑)
サンライズロボとゆーことで「ガンダム」が数多く集まったので並べてみました。嗚呼、遠近感が狂う(笑)

いろんなガンダムがあるもんで。

そして最後は記念撮影。
ステージにロボットが勢ぞろいして…何体か片付けちゃっていないロボもいますが。皆様お疲れ様でした。
「いしかわさん、なんて写真撮ってるんですか!」
「いや、自分のロボットの写真だけどー」
「カメラ構えているとみい軍曹といしかわさんの顔の緩み具合ったらないですよ!」
「わははははー」
さて、懇親会、懇親会!


《つづく》

  SHRBの裏側#4
懇親会まで1時間ちょっと。さて何して時間を潰しましょうか?
とりあえず宿泊部屋にチェックインしようと1Fカウンターに行くと、広いロビーでMANOI企画の岡本さんが1人で、デモに体験操縦にと孤軍奮闘していました。・・・すっかりその存在を忘れていました。
岡本さん、お疲れさまです。

チェックインし、部屋にいると携帯が鳴った。なぐさんからだ。
「6時からの地元のニュース番組に大会が紹介されるんだってー。他の人の電話番号判らないから、教えてあげてー」

時刻は6時。テレビをつけると最初の話題がロボット大会でした。
1Fロビーに何人か集まっていたはずなので、電話番号を知っているライター梓さんに電話をかけ、何故か番組を実況中継(笑)

あるば〜とさんの息子さんやまこちゃんがインタビューされていたり、大会参加ロボットが次々と映されます。
SDレイズナー出ないねーと思っていたら、テレビ画面一杯にくままさんの顔(爆)
くままさんの顔のどアップの脇にザクヘッド。うん。モノアイつけて正解。・・・2回も映ったしな(笑)


懇親会場は同ホテルの6F。景色きれー♪
次々出てくる料理に舌鼓み。次々注がれるビールにへべれけ。
SHRBを2回3回と続けていきましょー!と盛り上がる。
「シャアザクが出てきたら、その時点で相手に1ダウン入れちゃうー」
と小林レフリー。サンライズと共に育ってきてる世代だからね〜。思い入れは各人あるよね〜。

宴もたけなわな最中。大吟醸な日本酒が投入されました。
これがスルスル飲めちゃうヤバい代物。
道楽、さんはビールグラスで何杯も飲んで轟沈(笑)

打ち上げは当然カラオケ。この火照った気持ちは歌わずにはいられない(笑)
参加者、スタッフ、ラウンドガールまで巻き込んでの大カラオケ大会。2部屋構成になったのですが、オイラのいる部屋の面子は何故かいつもの顔ぶれ。アニソン熱唱大会のスタートです。
途中でリングアナ松田さんが隣の部屋から乱入。
「こっちの部屋は"熱い"って聞いたんで〜」
「隣の部屋はどんな感じなんですか?」
とみい軍曹さんがハーレム作ってます(笑)」
う、うらやましい(爆)

そんなカラオケ大会は時間延長もなく、素直に終了。
『朝までカラオケ体制』を築いていたあるば〜とさんはすっかり肩すかし。
「こんなことなら遠慮せずに(リクエスト)入れれば良かった〜!!」
しょうがないよ、明日もあるんだし。次の機会に思いっきり唄おう(爆)
ホテルに戻り、部屋のベッドに潜り込んだら、次に目が覚めたのは翌日の朝10時でした。
・・・10時間の爆眠(大汗)


《つづく》

  SHRBの裏側#5
部屋のドアに差し込まれていた新聞を見てびっくり。
よ、吉田さんが載っている(爆)

ホテル泊まりを満喫することなく、そそくさと荷物をまとめてチェックアウト。
大会参加の1泊プランは朝食付きだったのですが、10時は既にサービス終了の時間。ダメもとで1Fカウンターで聞いてみると、「この時間はブランチメニューがいただけます。」とのこと。
おいしく朝飯をいただけました。

郡山の2日目。高速上りの渋滞が予想されているにも関わらず、まだホテルにいる理由は1つ。
フレッシュ!プリキュア ショー
だ、だって、興味あるんだもん!(爆)

ロボット関係者はいすに座って見ちゃいけません。ってことで会場の後ろで見ていました。
ショーの最後はアニメのエンディングで踊っていたダンスを主役級3人で踊るんですけど、・・・あ、コレ踊れる(爆)
Mikumikudanceの動画をしばらく眺めていた時期があったから、脳内に刷り込まれた模様。
選手控え室でちょっと踊ったら、くままさんの視線の白いこと白いこと(汗)
いいじゃん。ザンボット3の睡眠学習みたいなもんでしょ。

PHSで渋滞情報をチェックしつつ、1Fロビーで孤軍奮闘する岡村さんを観察。お疲れさまです。
今日はMANOIの体験操縦でパイロンを2つ回ってシュートを決めるまでの時間を競わせていました。
ただいまの記録は28秒。

「そこの大きいお友達も挑戦してみないか?」
と誘われたのでオイラも挑戦。32秒でした。

この後、一緒にいた梓さんが横歩きを多用した大人げない作戦で26秒の新記録を樹立。
大人のズルさを垣間見ました(笑)


渋滞情報に表示される赤ラインは短くなるどころか繋がり初めてとんでもない距離に。宇都宮から矢板までが赤になりました。
このまま大会見納めてから帰ってもいいかなー、なんて思いつつ、実家にTEL。
「なに、まだ郡山なのー?」
「ほら、おじさんから電話だよ。」
「・・・はやくかえってきてね、・・・まってるわ。」(か細い余所行き声で)
お袋殿が隣で姪っ子に言わせてるんですが、こう言われちゃ帰らないといかんでしょう。
高速道路の渋滞区間は下の一般道を行く作戦で帰途につく。

ザッピングして聞いていたラジオで「SFヒーロー三昧」
という番組を発見。夜中までやってるらしい。
NHK−FMだったのでコマーシャルなし。宇宙刑事やら戦隊ものやらの主題歌や裏話などを聞きながら、退屈することなく、居眠りすることなく車中を楽しめました。
16時に郡山を出発し、足利に到着したのは19時30分。Uターンラッシュに沸く東北道を使ってこのタイムって、早い方じゃないのかな?

1日田舎でゆっくりしてから帰京。
走行距離567Km。無給油で東京まで戻ってきました。CITY最高ー♪まだまだ走るぜ!


《おしまい》


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