■1■ まずは準備を |
シリアルドングルとデスクトップPCをメスーメスのクロスケーブルで繋ぎます。 クロスケーブルを自作する場合はフルコネクトであることに気をつけてください。 (自作例) まだシリアルドングルは電源ONにしません。 BlueStickとノートPCをUSB−シリアルケーブル経由で繋げます。 USB−シリアルケーブルはPCに認識されてますよね? この時、BlueStickはディップスイッチをOFF−OFFにしてから電源と繋ぎます。 これで「通常モード」となり各種設定を行うことが出来ます。 |
■2■ ハイパーターミナルの設定 |
ノートPCのハイパーターミナルを起動します。 もし新規の接続なら、以下の手順に従って接続を登録します。既に設定済みの方は次へ進みましょう。 ハイパーターミナルの起動に先立って、まずはCOMポートを確認します。 確認の方法は 【マイコンピュータ】プロパティ→【ハードウェア】→【デバイスマネージャ】ボタン押下で表示される画面から ポート(COMとLPT)の階層を開いてUSB−シリアルケーブルに割り当てられているポート番号をメモっておきます。 【スタート】→【プログラム】→【アクセサリ】→【通信】→【ハイパーターミナル】でハイパーターミナルを起動します。 初めて起動すると市外局番等の設定を促されますが、なんとか乗り切ってください(笑) 接続名を尋ねてくるので適当に入力します。 例えば“USB-COM4”とか・・・ 接続方法のリストボックスから、最初に確認したCOMポートを選択します。 ところで何でこのリストボックスはアルファベット順に並んでないんでしょうね? 『通常モード』の通信速度は9600ビット/秒なので通信速度を9600に変更します。 他の項目はデフォルトのままでOK。
プロパティを変更します。 【ファイル】→【プロパティ】で開くプロパティ画面から【設定】のタブを選択し、「ASCII設定」ボタンを押下します。 「行末に改行文字を付ける」 と 「ローカルエコーする」 に チェックをつけます。 「OK」ボタンを押下して開いているプロパティ画面をすべて閉じます。 |
■3■ シリアルドングルの設定 |
ハイパーターミナルを介してパラメータを設定していきます。 下線の部分を入力します。 最後にリターンキーを押下するなんて書かなくても分ってますよね(笑) ACKN が返ってきたなら設定OKです。NGxx(xxは任意の数字)なら設定NGです。 |
BTI0 ACKN |
@Bluetooth機器の検索 元々はデバイス検索用のコマンドなんですが、接続確認用のおまじないとして使用しています。 ACKNが返ってくれば通信ポートの指定は正しかったという事です。 ちなみに、シリアルドングルの電源がONの状態で BTI1 とすると、 シリアルドングルのデバイスアドレスが取得できます。 |
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BTF06 ACKN |
A動作フラグの設定 下表の設定内容で動作させます。 06 はデバイス検索に応答する、認証を行う、暗号化しない 時の値です。
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BTP30313233 ACKN |
BPINコードの設定 認証用のコードを設定します。 数字を最大16桁まで設定することが出来ます。 ここにはASCIIコードで入力します。(0x30〜0x39) ちなみに、←の入力をするとPINコードは"0123"となります。 |
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BToM00 ACKN ※ゼロとオーの区別をつけるために オーは小文字にしています。 入力時はすべて大文字で入力して ください。 |
C自動接続モードの設定 「自動待ち受け」に設定します。 初期値で使用している場合は、この設定の必要ありませんね。 まぁ念のためコマンドを打ち込んでおきましょう。 |
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BTB96 ACKN |
D通信速度の設定 HSWB02の通信速度は9600ビット/秒なので、BlueStickの通信速度も9600ビット/秒に変更します。 |
■4■ シリアルドングルの設定 |
最初にBlueStickを『自動モード』に戻しておきます。 電源を外してディップスイッチをOFF−ONに変更し、再び電源を繋ぎます。 デスクトップPCで「UB-6010 Setup」を実行するとこの画面が表示されます。 開くボタンを押下してから、シリアルドングルの電源をONにします。 逆の操作を行うと設定画面が表示されないので注意しましょう。 1.フローコントロールは「RTS/CTS」に設定 2.起動モードは「クライアント」に設定 3.セキュリティーモードは3に設定 4.PIN CODEに■3■でBlueStickに設定したコードを入力 大会では複数台の使用が考えられるのでセキュリティーはキチンと設定しておきましょう。 5.検索を許可するをチェックオンに設定 6.デバイスクラスには「0x12010c」に設定 7.デバイス名には判りやすい名称を入力 いろいろな所に表示されるものなので機器名でも入れときましょう。 ・・・設定する値の裏を理由を知りたい方は 「あるば〜と研究所」へ(笑) ここで「検索」ボタンを押下するとBlueStickを検出してくれます。 機器間は30cm以上はなしておくように。近すぎるとうまく検索してくれません。 接続先に【XXXXXXXXXXXX/BTX022-nnnnnnn】と表示されれば無事検索&ペアマッチが完了しました。 ( XXX・・・はデバイスアドレス。nnn・・・はBlueStickのシリアル番号。) あ、接続先を直接入力する場合はデバイスアドレスの部分だけでOKです。 「設定」ボタンを押下して「終了」します。 次の手順に行く前にシリアルドングルの電源を入れなおしておきましょう。 |
■5■ HSWB02RGで動作確認を行う |
BlueStickをHSWB02RGに接続します。
この時、ケーブルのコネクタに注意してください。 BlueStick側はCS(CTS)とRS(RTS)を短絡する必要があるので コネクタの7番8番ピンが短絡している方をBlueStickと接続します。 さて、やっとモーション作成ソフトHSWB02Cの登場です。 メニューバーから【環境設定】を選択してポート番号を入力します。 通常デスクトップPCのCOMポートは1番だと思います。が、ちゃんと事前に確認はしておきましょう。 「RTS/CTS」で通信するので、 調べたポート番号+200 の値を設定します。 先ほど調べたポート番号が「COM1」だったので201を設定します。 環境設定画面を閉じて、次に【モーション登録】→【モーション登録支援】でおなじみの画面を表示します。 「動作確認」ボタンを押下してみましょう。 ←こんなレスポンスなら回線は確立しました。 おめでとうございます♪ アプリケーションが固まったり、 “NACK RCV”なんて表示の時は回線は確立は失敗しています。 もしかするとHSWB02を電源ONの状態でリセットボタンを押すとうまくいくかもしれません。 もしかするとHSWB02とBlueStickのケーブルの接触不良かもしれません。 もしかするとHSWB02とBlueStickへの電源供給が弱い(電池が切れかかっている)のかもしれません。 |