■ 頭の丸いネジを描く ■

Alibre Design Xpress はフリーの3D−CADです。
低頭ネジが流行りのロボット業界ですが使い方の練習を兼ねて頭のでっぱったネジを描いてみます。
こうするとメンテ性が上がるとか、そんな描き方じゃいけない等のありましたらBBSで教えてください。
このページが使い方に悩んでいる人の光明になれれば幸いです。

■ネジ頭を描く
【長方形】アイコンを選択し、始点と終点をクリックして適当に四角形を描きます。

【寸法】アイコンを選択し縦線をクリックして縦線の寸法を、横線をクリックして横線の寸法を入力します。
ここでは縦線:2mm、横線9mmを指定します。
サイズを指定すると描いた四角形がワークスペースからはみ出しますが御馴染みですね。
【全体ズーム】アイコンをクリックすると描いた四角形がワークスペース内に収まります。

四角形を軸線上にのせます。
【拘束】アイコン下の三角形をクリックすると表示される拘束メニューの中から 【対称拘束】アイコンを選択します。
Y軸→右(もしくは左)の縦線→反対側の縦線の順にクリックするとY軸を中心とする位置に四角形が移動します。

【寸法】アイコンを選択しワークスペース上の原点をクリックしてから四角形の下の横線をクリックします。 寸法:0mmを入力します。下の横線がX軸に接地しました。
【円弧】アイコン下の三角形をクリックすると表示される拘束メニューの中から 【円弧−始点、終点、半径】アイコンを選択します。
左下の角→右下の角→上の横線の中心の順にクリックして円弧を描きます。
適切な位置にマウスカーソルがくると以下のような記号が表示されるので目安にします。
・・・端点
・・・線の中央
こんな部分に凝る事もないのですが、ちょっとこだわってみます。

【長方形】アイコンを選択して下側を伸ばします。 マウスカーソルや補助線に変化が現れるので下線と同じ幅の長方形を描く事が出来ます。

【寸法】アイコンを選択し、いま描いた長方形の高さを指定します。ここでは0.5mmを入力します。

【2Dをフィレット】アイコンを選択し、ダイアログが表示されたら丸めたい角を作っている直線2本をクリックします。 その後、半径:0.3mm程度を入力します。
片方の角を丸めたら、閉じるボタンを押下してダイアログを閉じましょう。
【線】アイコンを選択して最下線の中央から垂直に登る線を描きます。 マウスカーソルの記号に注意すれば簡単です。

【図形をトリム】アイコンを選択して余分な線を削除していきます。 不必要な線をクリックすると、その線が消えます。

半分にします。
消すのは角を丸めた反対側ですよ。
いよいよ3D化します♪
【回転ボス】アイコンを選択するとダイアログが表示されます。 ワークスペース内のY軸をクリックすると、こんな画面になります。
OKボタンを押下すると、昔馴染みのネジ頭が出現します。

そろそろ落ちた時のダメージがキツくなるので保存しておきましょうかね。
■ネジ部を描く
ネジ部といってもネジ山は作りませんのでご了承ください。

【回転】アイコンを選択してワークスペース内の図形をグリグリ動かして平らな面を正面に持ってきます。

平らな面を選択し【円】アイコンを選択し、中心は原点に合わせて適当な大きさの円を描きます。

【寸法】アイコンを選択してから円をクリックして寸法を入力します。M4のネジを描いているので直径:4mmです。
【ボスを押し出し】アイコンを選択し描いた円を立体にします。深さ:7.5mmです。
選んだ面によっては逆方向に伸びてしまうので OKボタンを押下するまえに【回転】アイコンを使って図形を動かし、押し出す方向を確認しましょう。
逆方向だったら深さを−7.5mmと入力します。
■ドライバー穴を描く
ここで作業を終了しても何の支障もないのですが、ネジらしくプラスドライバーの窪みを作りましょう。

【回転】アイコンを選択してネジ頭を正面に持ってきます。

【平面を挿入】アイコンをクリックします。 ダイアログが表示されるので デザインエキスプローラーから「ZX平面」をクリックします。
平面はネジ頭の最上部に合わせたいので距離は2mmを入力します。OKボタンを押下すると平面が挿入されます。
【2Dスケッチをアクティブにする】アイコンをクリックします。 デザインエキスプローラーで"挿入した平面"が選択されていることを確認します。

【長方形】アイコンを選択し、始点と終点をクリックして適当に四角形を描きます。

【寸法】アイコンを選択し縦線をクリックして縦線の寸法を、横線をクリックして横線の寸法を入力します。
ここでは縦線:4mm、横線:1mmを指定します。

【対称拘束】アイコンを選択して四角形を原点に移動させます。
Y軸→右(もしくは左)の縦線→反対側の縦線の順にクリックして横方向を整え、 X軸→上(もしくは下)の横線→反対側の横線の順にクリックして縦方向を整えます。

同様に横長の長方形も描きます。
【図形をトリム】アイコンを選択して中央の小さい四角形を削除します。
【2Dをフィレット】アイコンを選択し、ダイアログが表示されたら丸めたい角を作っている直線2本をクリックし、適用ボタンを押下します。
これを4回繰り返します。

半径には0.8mm程度を入力しておくと、結果がらしく見えます。
【押し出しカット】アイコンを選択し、深さ:2mmでOKボタンを押下すれば完成です。
実際の十字のネジ穴は中心に収束するような形状になっていますが、こんなところで妥協しておきましょう。
(描き方が分かったら追記します)

お疲れ様でした。
一息いれる前に保存はしておきましょうね♪


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